201808-11 シンガポールで食べたものの記録

シンガポールに来てから今期食べたもので写真があるものをまとめてみました。

 

学校のフードコートのパッタイ

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同じく学校のフードコートの板麺
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同じく学校のフードコートのフルーツカット盛り合わせ、このあたりで学校のフードコートに飽き、その後ほとんど行ってません。
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お弁当スタイル。謎のピリ辛春雨がメイン。
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チリクラブ。蟹1匹丸ごと入っています。3人くらいいると食べに行ける大きさなので、シンガポールに来られる際は人数を揃えて行ってください。このときは2人で行って、だいぶお腹いっぱいになって帰ってきた。明らかに手を拭くティッシュが足りないので、買って持っていく必要があります。
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たしか味千ラーメン。日本の味が少し恋しくなったら、と思ったけど、ローカライズされているのかガーリック強めでした。
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何かのカレー
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何かのビリヤニ
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マトンビリヤニ
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味噌ラーメン
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別の味噌ラーメン、なんか味噌ラーメンばかり食べている…
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フルーツと色鮮やかな餅。これもハッカソンのケータリングだったと思う
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ハッカソンケータリング、だいたいビーフンが入っている
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シンガポールバーベキュー、左はイカで、なぜか甘かった。右は魚のすり身をパンダンリーフに包んだものでオタといいます。こちらもチリ+ココナッツ味でほんのり甘い。塩コショウ味のものも欲しい。
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マトンビリヤニ、インド料理もマトンビリヤニばっかり食べている気がします。もっと他のインド料理を開拓しなければ。

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サイゼリヤもたまに行ってます

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やよい軒

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Haidilao Hotpot、中国北部と南部のタレ(作ってもらった)と日本代表のタレ(ポン酢とごまだれ)を提供。ポン酢が好評でした。タレの素が20種類くらい置いてあり、その中から好きなものを選んで作るスタイルです。
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インドネシア料理のスープ、醤油風味にチキンともやしが入っています。もう少ししょっぱさ控えめだったら嬉しいけど素朴な味で美味しい

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poke(ポケ)サラダに肉、刺身、野菜などをのせてくれる。野菜が少なめなシンガポールではありがたい存在。
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何かの麺、シンガポールチャンギ空港ターミナル3を出たところにありました。麺がすごく変わっていて、5cmくらいの長さの、両端が細くなった麺が入っています。何麺やあなたは。
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雷茶飯(Thunder tea rice)、野菜、豆、小魚を盛ったごはんにミントコリアンダー風味のスープをかけて食べるものです。なんだか温度も味もぼんやりしていたけど、何かを何かしたら美味しくなりそうな味。
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何かのゼリー&タピオカ。ようやく甘くないスイーツを発見したため、リピートする予定。
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振り返ってみたら、意外と写真を撮っていないし食べていない気がします。学校のカフェの卵サンド、ツナサンド、サラダをヘビロテしすぎていた気もする。引き続き記録していきたいと思います。

シンガポールの企業の新規事業担当者に会ってきた

冬休みになったため、少し時間ができ、久しぶりに外に出かけています。Intrapreneurship: Leveraging Team Creativity for Innovation and Growth というイベントに行ってきました。


イベントの場所はThe Hive Carpenter。

thehivecarpenter.com

The Hiveは今回行った場所に加え、すぐ近くに複数のコワーキングを展開しています。ファブスペース併設のコワーキングスペースもあり、ドロップインできるので、今度行ってみたいと思っています。シンガポールのコワーキングはドロップインが1dayしかないパターンが多く、$30~50が相場のため、お昼少しだけ、という使い方がしづらいです。丸一日作業をする日を決めて行くのがよさそう。

 

今回はIntrapreneurがテーマということで、OCBC Bank、IBM、Insprit IoT、Visa、VSStoryという5社から新規事業部門を中心としてパネルが集まっていました。

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まずは、パネリストが何をしているのかの紹介から。
OCBCは銀行のdigitalization。チャットボットのような今ほしいと言われるものから、AIをどう取り入れていくかのような少し長い目線での話までカバーして進めている。新規事業部門はトップマネジメントへの提案でスタートしたため、社内の知識レベルも人によって異なるため、トップマネジメントからマネージャーレベルまで各層向けのテクノロジートレンドや今後の銀行の変化についての教育も行なっているそうです。

 

IBM IXはIBMの戦略部門の中にある新規事業部門で、こちらも既存事業と新規事業のストラテジーを両方担当。メインフレームやインテグレーションを脱却して、クライアントへのコンサルティングビジネスに変わっていくことが大きな課題となっている。コンサルティングをするためには、ユーザーがどのように行動するかを理解することが大事とのことです。

 

VISAはCash to Digital。この方が何を言っているのか、私にはほとんど理解できなかった…。(私の英語理解力の問題)

 

Inspirit IoTはIoT向けのテックスタートアップ。
High Level Synthesis, Audio event detection, DNN Optimierが強みのようです。High Level Synthesisが何なのかが全く分からずググっても理解できないため、どんな会社なのかうまく説明できないのですが、IoTデバイスを早く作れるようにするテクノロジーを持っている会社さんということでしょうか。大学発ベンチャーというところがIntrapreneurship?パネル選択基準はよくわからなかったです(言っていたかもしれないけど)。

www.inspirit-iot.com

VSStoryは企業向けのストーリーテリング&ビデオ制作会社。
これからビデオの利用が増えてくることを見込み、Business StrategyをStorytellingに乗せてわかりやすく伝えられるようにするサービスを提供しています。今回のイベントのモデレーターをしてくれたJacqui HockingはCo-founderで、元々ドキュメンタリーフィルムを作っていたということ。

www.vsstory.com

 

全体の中では、イノベーションに継続的に取り組むために必要なことは、という話が結構盛り上がり、OCBCIBMの方が、インセンティブを他の部門と合わせることが難しい、という話をされていました。


OCBCの方は、既存部門にとってはbottom lineだったり、他社が対応していて自社が対応していない機能の実装がより緊急度が高く、そういった機能を要望されがち。ユーザーが本当に必要とすることを大切にしようと心がけている。もし、他部門からチャットボットがほしい、と言われたら、一旦その部門と議論して、どのようなユーザーニーズに対応しようとしているのかを一緒に確認する、と言われていました。IBMの方も、毎年ロードマップを引く際にトップマネジメントを集めてワークショップを開き、各部門が実現したいことと優先度を認識合わせした後、部門個別に議論をする時間を取っているということでした。

 

印象に残ったのは、社内の人も新しいことを意思決定することに慣れていない。そのため、小さな意思決定を積み重ねることで、マネジメントが意思決定に慣れるようにしている。というIBMの方の言葉でした。会社の意思決定のチェンジマネジメントとしても面白いと思います。

 

ということで、引き続き学校の外にも出て行きたいと思います!

Facebookのスタートアップ支援プログラム

Facebookシンガポールでスタートアップ支援プログラムをローンチするそうで、Facebook Asian HQで行われたローンチイベントに行ってきました。

startupstationsingapore.splashthat.com

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今回のプログラムはStartup Stationという名前で展開されており、すでにフランスで実施済みで、そのシンガポール版をローンチするとのことです。KPI達成度、資金調達、リクルートでの実績が強調されていました。

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今回のプログラムへの参加要件は、

  • データドリブンなビジネスを行っている
  • シンガポールでのサポートプログラムに参加できる
  • 東南アジア地域をターゲットにしている

ということで日本からの参加も可能です。

 

続くパネルディスカッションでは今回のプログラムのセリングポイントの説明がありました。シンガポールの情報通信メディア開発庁(IMDA)がサポーターに入っていて、個人情報の利用について、既存の規制に対して問題がないかアドバイスを行ったり、グレーゾーンの明確化、規制緩和の相談にも乗るということです。もちろん、Facebookの技術的なリソースも活用でき、メンタリングも受けられるということでした。一方で、東南アジア地域をターゲットとしているものの、東南アジアを横断する個人情報保護スキームがないため、国ごとの対応が必要という限界もあるようです。

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スタートアップからは特に参加費も取らず、エクイティも取らない、また、Facebookのサービスを利用しなければならない縛りもないそうです。その気前の良さは何なのか、目的を質問してみたところ、エコシステムビルディングの一環でファンになってくれればそれでよい、との回答でした。最終的にはなにかのFacebookのサービスは利用するだろうから、それで良いということなのか、もしくは良いサービスだったら買収する前提なんでしょうか…?

 

日本では同様のプログラムは行わないのですか、という質問もしてみましたが、日本にはすでに類似のプログラムがたくさんあり、スタートアップの規模も大きいためやりません、という回答でした。より規模の大きいスタートアップ向けには、FbStartというグローバル展開支援プログラムが別にあるため、そちらに応募してほしいとのことでした。

developers.facebook.com


質疑応答の時間に、5G通信とプライバシー保護の関係性について超テクニカルな質問をぶっこんだ人がいて、話してみたら自分で作った会社をHPに売った。Facebookもクライアントだったよ!と言ってました。すげー何者だ。ロックで面白かった。

NASA Spaceapps Challengeに参加した

1ヶ月ほど前になってしまいましたが、NASA Spaceapps Challenge Singaporeに参加しました。
昨年大阪で開催されたものに参加して、今年は主催したい!と思い、NASAにもSpaceapps Singaporeの過去の主催者にも連絡を取っていたのですが、全く返事が来ず。さすがに待ちきれず、スタートアップに興味を持っている同級生と2人で参加登録しました。

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今回のハッカソンは、アイデアは事前に作って持ってきて、当日朝一でアイデアピッチをしてチームメンバーをリクルートするスタイルです。せっかくなのでアイデアオーナーになってみようと思い、ピッチにチャレンジしてみた結果、エンジニアさんがチームに入ってくれました。

 

とはいえ、まだそれほど固まっていないアイデアだったため、ブレストをリードしなければならなかったのですが、自分の中でもよくわからないことを英語で話すのはとても難しい。ずっとI’m not sure.と言っていたような気がします。私は大阪でいう「知らんけど」をよくI’m not sureと言っているのですが、これが正しいのかどうかはよくわかりません。しかし、まとめていかなければ進まないので、なんとか、宇宙ゴミを集めるゲームアプリというコンセプトを固め、作品名を決めていきます。少し悩んだ末に、”Space Karung Guni”に決定。Karung Guniはマレー語でお掃除の人の意味だそうです。

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今回は画面モックアップを最終成果物、Unityバージョンはストレッチゴール、と決め、画面遷移のイメージを合わせながら、作業を分担してもくもくと作っていきました。

 

同級生はプレゼンをもくもくと作成。彼女は本気でスライド作成とプレゼンがうまい。学校の課題で同じチームになったことがあり、私がプレゼンの練習をしていたところへ一言、「もうちょっと速く話せる?」とつっこまれたことがあります。私には無理だった。

 

人数制限の関係で私の名前が登録できませんでしたがチームのページはこちら。

https://2018.spaceappschallenge.org/challenges/help-others-discover-earth/1d-2d-3d-go/teams/the-space-karung-guni/project

 

ピッチでは20チーム以上がプレゼン。IoTデバイスとドローンとNASAのデータを組み合わせた森林火災監視システムを提案したチームが優勝しました。シンガポールでは、ハッカソンの運営主体にもよるものの、技術的に完成度が高いもののほかに、成果物は画面モックアップだがビジネスプランがよくできている、というものも、スタートアップとしての可能性を見て高く評価される傾向があるように思います。

運営上で面白かった点としては、Oceanというデータシェアプラットフォームが協賛していた点でしょうか。あまり説明はなかったため、具体的なところはよくわからないままでしたが、AIデータを登録して相互利用や売買ができるプラットフォームらしい…oceanprotocol.com

シンガポールのSpaceAppsはPadangというコワーキングスペース運営企業が受託しており、SGInnovateなどの政府機関もSupporting Partnerとして付いており、Spacetech向けの公式なスタートアップイベントとして位置づけられています。そのような事情で、日本とはだいぶ運営体制が異なり、主催者として参加することは来年以降もなかなかハードルが高そうです。

 

 

今回はシンガポールで2回目のハッカソンということもあり、前回とは違う気付きが得られたように思います。
ひとつは、ファシリテーションのプロセスを英語できちんと説明できたら、参加者としてだけでなく、設計にも生かせるということ。説明というのは、英語でなんというかだけではなく、そのプロセスの目的やゴールは何か、期待値はどの程度かなども含めて考え方を共有できる、ということです。今回のSpaceappsはチーム6人中3人が初のハッカソンだったこともあり、初めてハッカソンに出る人や、ハッカソンを知らない人にハッカソンを説明するためにはこの力が大事だと改めて思いました。その後、アイデアソンやハッカソンの設計をすることになり、主に原さんの本を見ながら英語で議論をして設計をしているのですが、あらゆることを改めて確認し、伝える中で、この重要さを日々痛感します。
もうひとつは、画面遷移を作っていて、UXの設計をしていないことにふと気付きました。思い返せば、これは日本でゲームを作ったときも同じで、普通のアプリであればUXを自然と先に考えているのですが、ゲームになると面白さという要素に気をとられるためか、UXに気が回っていないように思います。それができるようになると、新しい何かが開けそうな気がします。

 

アイデアソン!: アイデアを実現する最強の方法 (一般書)

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大阪のハッカソンにシンガポールからリモート参加した

秋といえばハッカソンシーズン。Mashup Awardの時期です。

2年前、初めてMashup Awardに応募した作品は、楽器ソン@大阪で作成した

ニジイロポタポタでした。その楽器ソンが帰ってきた!!行きたい、でも弾丸一時帰国もできない(宿題に追われすぎて)

 

とりあえず何か関わろう

最初は、少しでも関われたらいいなという気持ちで個人賞(海外からの賞)をオファーしたのですが、運営の方から遠隔で参加する?と言っていただき、ありがたく乗らせていただくことにしました。

 

私普段ハッカソンではプランナーをしており、狂気をまとったアイデアを出したり、狂気をまとったプレゼンや動画を作ったりすることが主な役割です。

これとか

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遠隔で何ができるかな…と思いつつ、ひとまずSlackを立ち上げて、事前にSlack上でアイデア出しをすることに。事前のやりとりでなんとなく流れは決めたものの、何をどのように作るかまではあまり決めないまま当日を迎えました。このあたりのやりとりでおおまかな方向性は決まった気がします。

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当日

そして当日、facetimeで接続してアイデア出しと役割分担を進める予定だったのですが、会場の音でfacetimeの声が聞こえづらかったり、作業の状況がわかりづらく、アイデア出しはあまり進みませんでした。最低限ここまでは作るという話までまとめたところで、今日の私の役割はフロントエンドに決定。

あれ?

フロントエンドです。

20年くらい前に書いてたな

・・・

 

でも、スーパーエンジニア田中さんの言う通りに作ったら、できました!作業のコミュニケーションではSlackが役に立ちました。

facetimeの方は、作業に行き詰まったら画面越しに声をかけ、あとはなんとなく会場を映していました。たまに他の知り合いの方が声をかけにきてくれたおかげで、会場にいるのとあまりかわらない感覚でした。しかし、facetimeは一定時間経過すると回線状況悪化の表示が出て、画面が映らなくなる現象が続き、最終的に一定時間経過したら切断→再接続を繰り返すことに。

最終的には、無事にシンガポールから大阪にあるM5Stackを動かすことに成功しました。

 

遠隔のメリットデメリット

通信手段さえあれば、遠隔でのハッカソン参加、全く問題ないと感じました。

の2つを同時にずっと接続しておく方が、連絡が取りやすかったり、会場の雰囲気が伝わりやすく、よかったです(寂しくないという意味で)。デュアルモニタやiPad+PCなどがよさそうです。

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結局こうした。

 

ただ、アイデア出しなど話し合いが必要な場面では、上記2つがあっても、同じロケーションで一緒に作業をしているのと同じようにはいかなさそうです。まず、PC付属のマイクやスピーカーでは、周りがざわざわしている環境ではパワーが足りません。チームで独立した部屋を使えるとか、全員イヤホンをしているとか、何か工夫すれば乗り越えられるかもしれません。

そして、コミュニケーションとしては、今回、以前から知っている方ばかりのチームで、あいまいな部分を考えてくれる方がいたので問題なく完成できましたが、初めて会う人ばかりのチームで同じように開発を進めることは厳しそうです。

そこまでして遠隔で参加することに意味があるのか?という点に対しては、きっと、これから先のハッカソンや仕事で、遠隔で一緒に仕事をすることもあるだろうし、そのときに今していることが役に立てばいいなあと思います。

 

会場への接続をアレンジいただいた川端さん、一緒に開発をしていただいた小川さん(オガワソン)、播磨さん、ありがとうございました!

 

ところで、おみやげで送ったドリアンチョコの感想が誰からも聞けていないことが怖いのですが、シンガポールの空気を送ったということで許してください。

京大の授業でシンガポールのGovTechについて話した

10/12、京都大学公共政策大学院の「地方行政実務」の授業にゲストスピーカーとして参加して、シンガポールのGovTech事情についてお話しさせていただきました。といっても、私自身はGovTechの専門家ではないため、シンガポールで参加したGovTechと関わりの深いイベントについて実体験をお話しさせていただきました。

 

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GovTechとは

GovTechを一言で言うと、政府のテクノロジー活用です。

xTechの中でもGovTech(ガブテック)は、政府(Government)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた言葉で、政府関係のテクノロジー活用を指します。政府が積極的に新しい技術を取り入れ、公的サービスをテクノロジーの力でより良いものにするのがGovTech、と言えそうです。

テクノロジー活用といっても幅広いため、具体的にどういうことかというと、以下の4点ほどが下記の記事の中では取り上げられていました。

  • テクノロジーを活用した様々な革新的なサービスを市民に提供する
  • テクノロジーを活用することで、リソースの節約やコスト削減を実現する
  • 政府が市民とコミュニケーションをとることで、市民が本当に欲しい公的サービスが提供されるようになる
  • 大学や研究機関、ベンチャー起業などと提携して、新しい技術を積極的に公的サービスとして市民に提供する

koumu.in

それでもまだあまり具体的にならない。

それだけGovTechが幅広い領域をカバーしているということだと思います。全体を体系的に網羅して話すことは難しいので、本当に個別の具体的な事例をお話しすることにしました。

 

シンガポールのGovTech

お話しした内容は主に3点。

  • Student Pass(ビザ)申請の話
  • Workforce Singaporeが主催するハッカソンに参加した話
  • Maker Faire Singaporeの話

ハッカソンMaker Faire Singaporeについてはこちらに書いたことがありますね。

singapore2018.hatenablog.com

singapore2018.hatenablog.com

 

Maker FaireはGovTechなのか?という気もしなくはないですが、民間イベントに政治家の方が来られて、STEM教育について話を聞いたり、実態を見る機会として活用している点では、GovTechの一端と言ってもいいのかなあ、とも思います。政府が主導して与えるものだけがGovTechではないようにも思いますし。

 

Student Pass申請手続きは、日本出国前はオンライン申請で完結し、面接等もないという簡潔な仕組みです。しかし、シンガポール入国後にオフラインでの申請が待っており、そちらがわかりづらい。

このプロセスについては改めて書きたいと思います。(ブログを書くペースが追いついていない問題)

 

よかったことと反省点

授業にはいろいろな方が来られていて、自分自身がシンガポールで経験していることを共有する良い機会になりました。一方で、GovTechという概念自体をどのようにとらえたらいいのか、自分自身としても整理できていなく、あまり体系立ててお話しできなかったり、Maker Faireハッカソンになじみのない方には少し唐突感のある話になってしまったかな、とも思います。

また、教えるということ全般に対してですが、どのように自分自身の体験を伝え、どのように共感してもらうか?疑問をもってもらうか? は常に難しいなと思います。今年はいろいろな場所に出て行きたいので、聞かれた方からのフィードバックをお待ちしております。

最後に、授業にお呼びいただいた東先生、参加者のみなさま、ありがとうございました!

 

おまけ

シンガポールのGovTechサイトは気合が入っている。

www.tech.gov.sg

Maker Faire Singaporeに行ってきた

Maker Faireとは

ものづくりが好きな人が自分の作ったものを展示したり販売したり、ワークショップを開いたりする展示会です。日本でも東京や大垣で開催されています。来年からは京都でも開催されるらしい!

makerfaire.com

 

8/17−19にMaker Faire Singaporeが開催されていたので行ってみました。

会場はOur Tampanies hallという、コミュニティセンター、ショッピングモール、フードコート(ホーカース)が一体になったところです。タクシーの運転手さんもここのコミュニティセンターはシンガポールでもかなり大きいと思う!1日遊べるからゆっくりしていくといいよ!とおすすめしてました。たしかに大きい。

 

Maker Faire

会場は想像していた以上に大きく、ブースも多いです。番号から見ると200ブースほどあったのでは(ところどころ番号飛んでいますが)。

一般の出展者の他、学校枠があり、出展者にはJunior Collage, Secondary School, Polytechnicといった教育機関の名前が並びます。とくに日本と違う点としては、中学校の出展がある点でしょうか。シンガポールの中学校では、プログラミング教育のためにMicro:bitが無償配布されており、Micro:bit作品の展示枠がMaiker Faire内に設けられているということです。

 

source:  http://singapore.makerfaire.com/2018/08/06/layout-map/

 

そして、Maker Faireといえば高須さん。高須さんはシンガポール・深圳のメイカーフェアのオーガナイザーでいらっしゃいます。前から記事は拝見しており、話しかけられそうなタイミングでご挨拶。

 

高須さんからお聞きした話で印象的だったのが、政治家がメイカーフェアに来て、直接出展者と話していくというところ。Maker Faire Singaporeは、STEM教育や将来の科学技術力向上といった視点も強く持っているように思います。

 

日本からもニコニコ技術部さんが出展されていたようです。

note.mu

 

写真はとっていた。 

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 こういった、「個人で電子工作」のカテゴリーはシンガポールでは少なく、ニコニコ技術部さんのブースは常に人が絶えませんでした。人気すぎて全く近づけず、当日、このブースがニコニコ技術部さんだと認識していませんでした。。。日本で電子工作しているみなさん、シンガポールに来たらさらに人気者になれますよ!!

 

Maker Faireに行くというと、エンジニアなの?と聞かれたりしますが、専門知識がなくても全然楽しめます!特にシンガポールでは、レジンのような手芸の出展も多いです。作りたいもの作ったから見て!遊んでいく?一緒に作る?という出展者のパッションを感じます。ただ見て回るよりは、体験する方が絶対に楽しいので、こういうワークショップはいいですよね。次、機会があったらレジンやろうかな…

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Micro:bit系はベンダーさんも多かった。

 

最後にちょっとだけ自慢。

今年のデジットハッカソンで作った作品がMaker Faire Tokyoに出ていまして(チームメンバーが出してくれました!)、さらにMake: Japanに取材してもらった!!

サムネに載ってびっくり!

アホなこと考えるやついるな。。と思ってもらえていたら嬉しい。

makezine.jp