MBA受験前に聞いておけばよかったこと

f:id:n3ni:20191014183140j:plain

先日、シンガポールMBAを受験予定の人がシンガポールを訪問するツアーがあり、NUS在校生として学校生活のプレゼン&QAに参加しました。

 

こういうプレゼン&QAを聞いて、他の在校生と意外と質問が出ないよね、という話になり、そういえば自分もMBAに入る前は何を質問するといいのかが全然わからなかったな、ということを思い出したので、どんなことを聞いておけばよかったと(今)思うかを書きます。

 

学校生活

専攻
  • 専攻がどれくらい強いのか

伝統的に特定分野に強い学校は別として、そうでない学校の専攻はそれほど意味がないときもある(NUSの場合は専攻は特別強い意味はない)。その場合、専攻で選ぶことにはあまり意味はないかも。専攻の情報自体は学校のWebサイトで見られます。

 

授業、先生
  • その学校で有名な授業、先生
  • 自分が取りたい分野の授業、先生

大学によっては有名人気授業があり、毎年開講されるので、何が有名な授業かを聞いてみるといいと思います。今のNUSだと、OperationsとかAsian Business Environmentとかがそれに当たるかも。ただ、有名授業であっても、授業も先生も1年単位で変わるため、1年先輩の人に聞いてもその次の年、同じ授業と先生かは保証されません。運がよければ、次の年もその授業と先生に当たるかもくらいに考えておいた方がよさそうです。

あと、意外と中の学生は知らないけど、業界では有名な先生とかもいるので、できれば自分が学びたい専門分野の人に会って話を聞くのがいいと思います。

 

プロジェクト
  • インターナショナルプロジェクトがあるかどうか
  • 地元企業メインかどうか
  • 大企業かスタートアップか

NUSでは、私のときは、

Management Practicum:主に大企業の経営課題をコンサルティングする3ヶ月のプロジェクト。マーケティング系が多かった。自分で企業と交渉してプロジェクト持ち込みも可能。

Lean Launchpad:スタートアップの経営課題をコンサルティングする3ヶ月のプロジェクト。NUS内のスタートアップ支援組織、NUS Enterpriseに所属しているスタートアップの中からプロジェクトを選ぶ。

という2つのプロジェクトがあり、どちらか1つを選ぶ形でした。

学校によってはインターナショナルプロジェクトで、アフリカに飛ぶ、みたいなケースもあるらしいです(トップスクールの場合だと思いますが)。こういうプロジェクトは年によってクライアントやプロジェクトスコープの変化が大きいので、具体的なプロジェクトを聞くよりは、上記のような軸がいいと思いました。

 

クラブ
  • どんなクラブ活動があるか
  • ネットワーキング・就活支援・イベントをどれくらいするか
  • クラブ活動の形態

クラブ活動は学校によってかなり予算や活動内容が違うようです。NUSはクラブのPresidentかVPになれば好きにイベントをホストする権利と肩書きが手に入り、活動参加者はあまりクラブとは関係ない感じですが、そうでない学校もあるみたいです。他の学校の人に聞いてみたい。 

 

就活イベント
  • MBA生向けの企業説明会がどれくらいあるか
  • どんな企業が来るか

学校によっては、学部向けとMBA向けが共通で、実質学部向けの内容だったりすることも。MBA生だけのキャリアイベントは多いに越したことはないと思います。 

 

キャリアオフィスの強さ
  • 地域や業種を変更する就職を支援してくれるか
  • CVの書き方やインタビューをどれくらい支援してくれるか 
  • どんな企業の募集がキャリアオフィス経由で来るか
  • どんな地域の募集がキャリアオフィス経由で来るか

大学に直接聞くと良いことを言うと思うので、卒業生に聞く方が本音が聞けると思います。入った後に他の大学の事情を聞くと、あまりの差に愕然とすることがあります。NUSはほぼシンガポール限定ですが、日本人を採用したいという採用はほぼ来ないため、結局他のプラットフォームを見る頻度が高いです。

 

 インターン
  • 現地/それ以外のインターンにどのようなものがあるか
  • 在校生はどのようにインターンを見つけているか
  • いつインターンをするのがいいか(セメスター中、休暇中)

キャリアオフィスからの紹介/在校生ネットワーク/自分で探すの3パターンになると思いますが、キャリアオフィスと在校生ネットワークのインターンがどういうところかを聞いておくと、イメージしやすいと思います。

 

卒業後の就職について

現地就職

こちらも在校生に聞く方がよい質問です。日本人は社費生が多めなので、私費生で現地就職したい人はどういう企業が選択肢になるのか、先に聞く方がいいと思います。また、現地就職はその国の就労ビザの状況によってかなり異なるため、別途、直近その国で就職活動をした方か住んでいる方に、就労ビザの全般的な状況を聞いておく方がよいです。

 

ネームバリュー 
  • ネームバリューがどれくらい効くのか

もし大学院で大学名の上書きを狙っている方がいれば、それができるかどうかを確認した方が良いです。大学名を重視する企業もあるようなので。これは別にダメなことでもなんでもないと思います。トップ10MBAに行かないとできないかも。

 

その他、一般的にお願いできること

  • 質問に答えられる人を紹介してもらう

聞いた人が答えられない場合も多いので、聞ける方を紹介してくださいとお願いするのは一般的には失礼ではないと思います。その人のネットワークによっては、聞ける方を紹介できないとか、紹介することに積極的でない人もいるので、うまくいかない可能性もあります。

 

他、思い出したらまた追記します。