NASA Spaceapps Challengeに参加した

1ヶ月ほど前になってしまいましたが、NASA Spaceapps Challenge Singaporeに参加しました。
昨年大阪で開催されたものに参加して、今年は主催したい!と思い、NASAにもSpaceapps Singaporeの過去の主催者にも連絡を取っていたのですが、全く返事が来ず。さすがに待ちきれず、スタートアップに興味を持っている同級生と2人で参加登録しました。

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今回のハッカソンは、アイデアは事前に作って持ってきて、当日朝一でアイデアピッチをしてチームメンバーをリクルートするスタイルです。せっかくなのでアイデアオーナーになってみようと思い、ピッチにチャレンジしてみた結果、エンジニアさんがチームに入ってくれました。

 

とはいえ、まだそれほど固まっていないアイデアだったため、ブレストをリードしなければならなかったのですが、自分の中でもよくわからないことを英語で話すのはとても難しい。ずっとI’m not sure.と言っていたような気がします。私は大阪でいう「知らんけど」をよくI’m not sureと言っているのですが、これが正しいのかどうかはよくわかりません。しかし、まとめていかなければ進まないので、なんとか、宇宙ゴミを集めるゲームアプリというコンセプトを固め、作品名を決めていきます。少し悩んだ末に、”Space Karung Guni”に決定。Karung Guniはマレー語でお掃除の人の意味だそうです。

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今回は画面モックアップを最終成果物、Unityバージョンはストレッチゴール、と決め、画面遷移のイメージを合わせながら、作業を分担してもくもくと作っていきました。

 

同級生はプレゼンをもくもくと作成。彼女は本気でスライド作成とプレゼンがうまい。学校の課題で同じチームになったことがあり、私がプレゼンの練習をしていたところへ一言、「もうちょっと速く話せる?」とつっこまれたことがあります。私には無理だった。

 

人数制限の関係で私の名前が登録できませんでしたがチームのページはこちら。

https://2018.spaceappschallenge.org/challenges/help-others-discover-earth/1d-2d-3d-go/teams/the-space-karung-guni/project

 

ピッチでは20チーム以上がプレゼン。IoTデバイスとドローンとNASAのデータを組み合わせた森林火災監視システムを提案したチームが優勝しました。シンガポールでは、ハッカソンの運営主体にもよるものの、技術的に完成度が高いもののほかに、成果物は画面モックアップだがビジネスプランがよくできている、というものも、スタートアップとしての可能性を見て高く評価される傾向があるように思います。

運営上で面白かった点としては、Oceanというデータシェアプラットフォームが協賛していた点でしょうか。あまり説明はなかったため、具体的なところはよくわからないままでしたが、AIデータを登録して相互利用や売買ができるプラットフォームらしい…oceanprotocol.com

シンガポールのSpaceAppsはPadangというコワーキングスペース運営企業が受託しており、SGInnovateなどの政府機関もSupporting Partnerとして付いており、Spacetech向けの公式なスタートアップイベントとして位置づけられています。そのような事情で、日本とはだいぶ運営体制が異なり、主催者として参加することは来年以降もなかなかハードルが高そうです。

 

 

今回はシンガポールで2回目のハッカソンということもあり、前回とは違う気付きが得られたように思います。
ひとつは、ファシリテーションのプロセスを英語できちんと説明できたら、参加者としてだけでなく、設計にも生かせるということ。説明というのは、英語でなんというかだけではなく、そのプロセスの目的やゴールは何か、期待値はどの程度かなども含めて考え方を共有できる、ということです。今回のSpaceappsはチーム6人中3人が初のハッカソンだったこともあり、初めてハッカソンに出る人や、ハッカソンを知らない人にハッカソンを説明するためにはこの力が大事だと改めて思いました。その後、アイデアソンやハッカソンの設計をすることになり、主に原さんの本を見ながら英語で議論をして設計をしているのですが、あらゆることを改めて確認し、伝える中で、この重要さを日々痛感します。
もうひとつは、画面遷移を作っていて、UXの設計をしていないことにふと気付きました。思い返せば、これは日本でゲームを作ったときも同じで、普通のアプリであればUXを自然と先に考えているのですが、ゲームになると面白さという要素に気をとられるためか、UXに気が回っていないように思います。それができるようになると、新しい何かが開けそうな気がします。

 

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